「雪割橋」の紅葉散策を終え、階段を下りて駐車場に着き、バスに向かいました。
GOTO旅行支援で行く、8つの紅葉ハーモニー! 宮城蔵王・裏磐梯、五色温泉、みちのく錦秋の絶景紀行の3日間、新幹線と大型バスで行く東北紅葉観光の映像(109)です。
バスは「雪割橋」から「ダルマランド」に向けて移動です。
車中では、バスガイドから興味深い話しがありました。阿武隈川の説明。雪割橋の名称の由来。ダルマランドの案内。上州ダルマ、高崎ダルマ、白河ダルマの紹介。選挙では、高崎ダルマが使われるとのこと。
阿武隈川は、福島県および宮城県を流れる一級河川で、流路延長は約239 kmです。
- 水源 : 旭岳(福島県)
- 河口・合流先 : 太平洋(宮城県)
- 流域面積 : 約5,390 km²
- 平均流量 : 117 m³/s(舘矢間観測所における1966-2009年の平均)
- 特徴 : 阿武隈山地と奥羽山脈を流れる狭窄部や氾濫時の減災対策があります。
阿武隈川は、福島県、宮城県、山形県の3県にわたり、約137万人の人口と多くの工業が存在しています。流域内には美しい風景や観光地も点在しており、興味深い川の一つです³。ただし、増水時にはあふれやすく、洪水被害の絶えない暴れ川でもあります。1986年には台風による大規模な洪水が発生し、2011年には東日本大震災の津波が逆流して大規模な海嘯が発生しました。近年では氾濫対策が進められています。
また、阿武隈川の中流域では、毎年9月頃にアミメカゲロウが大発生することで知られています。カゲロウが橋上に大量に落下するため、通行する際には注意が必要です。
アミメカゲロウは、有翅亜綱に属する昆虫綱の目の一つで、脈翅目(みゃくしもく)とも呼ばれています。トンボやカゲロウに似ていますが、それぞれ別の目とされています。
- 成虫の特徴
- 細長い体に大きな柔らかい翅を持ち、歩脚はあまり発達しない。
- カゲロウやトンボに似ているため、その名前が付けられていますが、系統的には完全変態の昆虫です。
- 摂食し、越冬するものもあります。
- 咀嚼口式で、通常触角は糸状または数珠状です。
- 外部生殖器が発達しているものも見られます。
- 腹部はすべての種で十環節からなり、おもに円筒形です。
- 翅を前後重ねて背面に屋根状に畳むことができます。
- 卵・幼虫・蛹の特徴
- 卵は多様な構造を持ち、クサカゲロウやカマキリモドキなどでは長い糸状の柄の上に卵を付着させます。
- 幼虫は陸生のものが多いが、淡水産のものもあります。形状はシミに似ており、柔らかな体をしています。
- 胸部には三対の歩脚があり、腹部末端に吸着器を持って運動に寄与するものもあります。
- 肉食性で、ウスバカゲロウの幼虫アリジゴクなどは発達した大腮で小昆虫を捕え、小腮で体液を吸う口器を持っていま
す。
アミメカゲロウは、その美しい風景と生態学的な興味深さから、研究者や自然愛好家にとっても注目されている昆虫です 。
雪割橋(ゆきわりばし)は、福島県西白河郡西郷村にある道路橋で、阿武隈川の源流部を渡ります。この美しい橋の名前は、冬の時期に阿武隈川が一面の雪景色を割るように流れることに由来しています。雪割渓谷の中ほどに架かり、観光スポットとしても知られています。
初代橋梁の架設以来、長らく東北地方で2番目の長さを誇る阿武隈川の最上流部に位置する橋でしたが、2008年に甲子道路が上流側に開通し、最上流の橋の座を甲子大橋に譲りました。雪割渓谷をまたぐこの橋は、谷底からの高さが約50 mあり、紅葉の名所としても知られています。
現在の雪割橋は、2021年に掛けられたもので、当地に架かる橋としては5代目に当たります。しかしながら、普通自動車の離合が困難な狭隘な幅員や重量規制による大型車の通行規制、老朽化が進んでいるため、新橋梁の5代目雪割橋架設事業が行われ、2021年に開通しました。この橋は、西郷村市街地と由井ヶ原地区を結ぶ唯一の通行経路であり、陸上自衛隊白河布引山演習場の付近住民の緊急避難及び消防活動に資する道路としても重要です。
だるまランドは、福島県白河市にある体験型の施設で、伝統工芸品である「白河だるま」を「見て、学んで、楽しむ」ことができる場所です。
1. 作業場
- 職人さんたちがだるまの絵付けを行っている場所で、直接見学できます。
2. 学び場
- だるまの製造工程を順を追って丁寧に説明しています。昔から続くだるま作りの背景を知ることができます。
3. 展示場
- 四季に合わせて模様替えを行うだるま君の部屋や、企業やキャラクターとのコラボだるまの展示、期間限定のアート企画
などがあります。伝統にとらわれず、だるまの可能性に挑戦しています。
4. だるま神社
- だるまさまが祀られる場所で、目的や願望に向かって邁進するためのありがたい空間です。
5. 屋外カフェステーション
- 白河にゆかりのある農産物も提供されています。歩き疲れたら立ち寄ってみてください。
6. 物販体験場
- だるまの販売や絵付け体験ができます。さらに、巨大ガチャやだるまさんが転んだゲームなど、子どもから大人まで楽し
めるコンテンツも用意されています。
白河だるまは、福島県白河市で作られる伝統的な工芸品で、日本一の縁起物とされています。
1. 歴史
- 約300年前、白河城主の松平定信楽翁公が、城下の繁栄を図り、「市民の生活をより元気にしよう」という考えから「白河
だるま」が誕生しました。
- 旧正月14日を縁日として「だるま市」を張り、地元の人々に愛されるだるまとなりました。
- 「白河だるま」は、家族の健康や会社の繁栄、合格や選挙での当選など、願い事をする際に必ず傍に置かれる縁起物とし
て知られています。
2. 特徴
- 谷文晃のデザインにより、眉は鶴、ヒゲは亀、顎鬚は松、びんひげは梅、顔の下には竹を模様化しています。
- この特徴的なデザインから、品の良さが評価され、日本一のだるまとして知られています。
- 現在では年間に約15万個の「白河だるま」が作られ、全国的にも人気を呼んでいます。
3. 作り方と飾り方
- 「白河だるま総本舗」や「白河だるま製造卸」で製造されています。職人の手によって手描きされ、個性豊かな表情が異
なります。
- 飾る際には、日の良い大安や友引、先勝などに左目を入れ、祈願をしない場合は両目を入れて飾ると良いとされていま
す。
4. 「白河だるま市」で購入
- 毎年2月11日に開催される「白河だるま市」で、約700店舗もの露店が立ち並びます。
- 18種類の「白河だるま」が販売され、価格は300円から4万円程度まで様々です。
- カラーごとにご利益が異なり、厄除けや金運、健康運などを願う際に選ぶことができます。
白河だるま市は、福島県白河市で開催される伝統的なお祭りで、毎年建国記念日の2月11日に行われています。今年の開催日程は2024年2月11日(日曜日・祝日)です。
- 開催日 : 2024年2月11日(日曜日・祝日)
- 時間 : 9:00~18:00
- 会場 : JR白河駅前の目抜き通り(福島県白河市天神町・中町・本町)
白河だるま市は、その丸みを帯びた穏やかな顔と、鶴、亀、松、梅、竹などの模様が特徴で、関東だるまに属します。このお祭りでは、だるまや特産品を買い求める多くの人々で賑わいます。また、同日には「どんど焼き」という火祭りも開催され、旧年のだるまも供養されます。
白河だるまに願い事をする際、目を入れる方法は伝統的な習慣に基づいて行われます。以下の手順で目を入れることが一般的です。
1. 左目を入れる**(願い事をする場合)
- 願い事をする際には、だるまの左目を入れます。
- 左目は「願いを叶える」ための目とされています。
2. 両目を入れる(祈願をしない場合)
- 祈願をしない場合、両目を入れて飾ります。
- この場合、だるまはあくまで縁起物として飾られます。
3. 目を入れるタイミング
- 目を入れるタイミングは、日の良い日(大安、友引、先勝など)を選ぶと良いとされています。
- また、自分の願い事に合わせて目を入れる日を選ぶこともできます。
4. 祈願の意味を込めて
- 目を入れる際、心の中で願い事を思い浮かべてください。
- だるまは、その願いを叶えてくれる存在として大切にされています。
上州ダルマは、群馬県高崎市で生産される伝統的なだるまで、別名「福だるま」や「縁起だるま」とも呼ばれています。以下に詳細を説明します。
- 起源と特徴
- 群馬県高崎市豊岡・八幡地域を中心に、張り子のだるまづくりが始まったのは、今から**200年以上前**のことです。
- 上州(群馬県)は昔から養蚕が盛んな地域で、蚕は繭を作るまでに4回脱皮します。この蚕が古い殻を割って出てくること
を「起きる」と表現します。
- 養蚕農家では、蚕の「七転び八起き」の姿勢を大切な守り神として、だるまになぞらえて奉り続けてきました。
- 高崎だるま**は、その特徴的な顔に鶴と亀を表現しています。眉毛は鶴、鼻から口ヒゲは亀を意味し、縁起の良い動物を取
り入れています。
- 風土と職人の技
- 上州はだるまづくりに適した土地とされており、紙を張る行程や色を塗る作業において、からっ風と乾いた空気が大きな
威力を発揮します。
- 高崎だるまは、職人の技と上州の風土が結びついて生み出した芸術作品と言えるでしょう。
- 年間約90万個(平成15年頃の組合調査)のだるまを出荷し、全国の張り子だるまの大多数を占めています。
- 愛され続ける理由
- 養蚕農家の間で養蚕の大当たりを祈願するため、縁起だるまを守り神として祀る風習が広まりました。
- 養蚕の守り神として祀られるようになっただるまは、一般家庭でもさまざまな願い事に使われるようになりました。
- 達磨大師の教えに基づき、目標達成の向上心を高める存在として、だるまは長い間愛され続けています。
選挙で多く使われるダルマは、「選挙だるま」として知られています。この「選挙だるま」は、選挙の際に当選を祈願して活用されるもので、必勝を象徴するデザインを持っています。お腹に大きく「必勝」と書かれていることが特徴で、「必ず勝つ」という想いを具現化しただるまです。
選挙だるまは、選挙だけでなく、試合などの勝負事でも利用されています。そのデザインには、以下の2つのパターンがあります。
1. お腹に大きく「必勝」の文字が縦1行で書かれているデザイン。
2. 「候補者名(オリジナルの文字)」を縦に書き、その文字を「必勝」で挟んだデザイン。
選挙だるまの誕生の由来を紹介します。
- 初めての選挙用だるま
- 1955年(昭和30年)4月30日、高崎市議会議員の選挙の際に、高崎のだるま職人によって初めて「必勝だるま」が作られ
ました。
- 候補者の役に立ちたいという想いから、必勝だるまが作られたと言われています。
- この時、製作されただるまはお腹に大きく「必勝」と書かれたもので、これが「選挙だるま」として初めて用いられた選
挙だとされています。
- 選挙だるまの普及
- 選挙だるまが広まった理由は、高崎のだるま職人の地道な営業活動に加え、テレビの普及も影響しています。
- 1977年(昭和52年)以降、だるまの生産体制が機械成形に変わり、量産が可能になったことも普及の一因です。
- 選挙に初めて登場した記録
- 必勝だるまが誕生する前にも、だるまは選挙で使われていました。
- 1928年(昭和3年)の前橋の初市で、だるまを「普選の神様」と名付けて呼び込み、選挙に活用された記録があります。
- また、1930年(昭和5年)の長野の選挙でも、だるまが利用されていました。